診療科のご案内

外科

担当医

玉川 洋(たまがわ ひろし)
出身校 横浜市立大学
役職 外科部長
医学博士
認定医 日本外科学会 認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本消化器がん外科治療 認定医
マンモグラフィー読影 認定医
日本がん治療 認定医
澤﨑 翔(さわざき しょう)
出身校 横浜市立大学
役職 外科医長
認定医 日本外科学会 専門医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医
消化器がん外科治療 認定医
がん治療 認定医
井上 広英(いのうえ ひろひで)
出身校 弘前大学
認定医 日本外科学会 専門医

非常勤医師

  • ・益田 宗孝
    横浜市立大学 教授
  • ・川本 久紀
    聖マリアンナ医科大学 准教授
  • ・鈴木弘治
    医療法人鈴成会 鈴木クリニック院長
    元秦野赤十字病院外科部長

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外来診療担当表

午前 18診 玉川 洋 井上 広英 澤﨑 翔 玉川 洋 澤﨑 翔 井上 広英
17診
午後 18診 午後休診 午後休診 益田 宗孝 午後休診 午後休診
17診 川本 久紀
乳腺外来

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診療方針

当科では主に消化器、乳腺の悪性腫瘍の手術・化学療法、および胆石、そけいヘルニア、気胸等の良性疾患の外科治療を行っています。当院は急性期病院であり、急性虫垂炎や消化管穿孔を初めとした腹部救急などの外科的治療を行っています。当科は 神奈川県立がんセンターで研鑽を積んだ各学会指導医、専門医を中心に高度な医療を行っており、また横浜市立大学外科治療学教室の関連施設として、近隣のがん治療専門施設である神奈川県立がんセンターと密接に連携しております。

診療の基本方針は、各学会の治療指針に基づき、十分なインフォームドコンセント(現在の病状や治療法に関する詳しい説明)のもとに、一人ひとりの患者さんごとに適したオーダーメイド治療を考慮して診療することを第一としています。医師は最新の情報・診療技術の習得に努め看護師、検査技師、放射線技師、薬剤師、事務職員などのコメディカルとのチームワークを大事にして、患者さんの権利を尊重し、安全に配慮した質の高い診療を心がけています。

特徴

専門医による診療
当科は日本外科学会の定める外科専門医制度関連施設で外科専門医の育成に力を入れており、胃や大腸などの消化器の手術をはじめ、そけいヘルニアの手術、胆石の手術、乳腺に対する手術などを幅広く行っています。最近ではそれぞれの疾患(特に悪性疾患)に対する専門性が重要視され、消化器外科については日本消化器外科学会専門医関連施設であり、専門医による診療を行いつつ専門医の育成指導にあたっています。当科は横浜市立大学医学部外科治療学教室の関連施設であり、神奈川県立がんセンターとの密接な情報交換や患者さまの紹介を行っております。
地域に密着した診療
当院は地域医療支援病院であり、地域に密着した医療をめざしています。
患者さんの多くは近隣の方々や、施設入所中の御高齢の方々です。紹介状のない方や緊急手術にも対応しています。術後、安定期にはいったら、紹介医またはご希望の地域医療機関へ逆紹介しており、入院治療または精密検査が必要な折はいつでも対応できるように連携を緊密にしています。
従来の外科治療から患者さまにとってより快適な医療へ
従来の外科は安全に病気を治す手術をすることを中心に考えておりましたが、安全性を担保した上でご希望がある方々には小さな傷、痛みの少ない手術(腹腔鏡手術)を選択することも可能です。当院としておもな腹腔鏡の適応は大腸癌、虫垂炎、胆石症、そけいヘルニアで行っております。
術後の疼痛対策として麻酔科の協力の下、硬膜外麻酔を積極的に行い、それでも痛みがあるときは他の鎮痛剤を併用し早期離床をめざします。がん治療においては、手術療法だけでなく化学療法や放射線療法も積極的にとりいれて、患者さんひとりひとりの状態にあった最善の治療法を選択し提案するようこころがけています。 外科の化学療法は外来治療センターで臨床試験の結果に基づいて行い、また緩和医療も積極的におこなっており、がん性疼痛にも十分対応することができます。

主な対象疾患と診療案内

消化器外科

消化器がんとは食道、胃、大腸、肝蔵、膵蔵などの臓器に発生する悪性腫瘍のことです。当科では外科領域、消化器領域、がん領域の各学会指導医、専門医を中心に疾患ごとのガイドラインや最新のコンセンサスに基づいた医療を心がけております。

  1. 診断に関しては、問診・診察に加え消化管造影検査・CT・内視鏡検査など必要十分な検査を行って病状や進行度を把握します。
  2. 病気そのものだけでなく、既往歴や合併症から患者さんごとの評価が重要であり、必要に応じて他科専門医とも連携をとっています。
  3. 治療に関しては、手術治療はもとより、抗がん剤・分子標的薬による化学療法、放射線治療(神奈川県立がんセンター)を組み合わせて、患者さんの病態に見合った最適な治療方針を決めていきます。
    ※外科は手術だけを行うと思われがちですが、術前術後に行う抗がん剤・分子標的薬による化学療法や放射線療法のマネージメントも行っており、患者さんの状態変化を把握しより良好な結果が得られるよう、集学的な治療を担う立場であることをこころがけています。
  4. 患者さんにより良い医療が提供できるよう、学会発表やセミナーなどへの参加を積極的に行い最新の情報・医療技術の習得にも力をいれています。
    ※腹腔鏡手術は、術後疼痛の軽減や術後回復期間の短縮が期待できる手術法であり、安全性を基本とし、これを積極的に行っております。
  5. 患者さんの経済的負担を軽減するため、できる限り短期間の入院、早期の社会復帰を追求します。
    ※化学療法は、導入は入院で安全性の確認・患者さんの教育を行ってから、後はできるだけ、外来化学療法センターでおこなっています。もちろん、患者さんの体力の落ちている場合、副作用の強い場合などは本人・家族と相談し入院で行うこともあります。

そけいヘルニア

成人そけいヘルニア(脱腸)は、そけい部(足の付け根あたり)の筋肉のつなぎ目に弱い部分ができ、その隙間からトンネルができて飛び出てくることが原因となることが多いです。女性ではヘルニアは男性より少ない傾向がありますが、子宮を固定している靭帯が通過するトンネルが原因でヘルニアが起こることが多くあります。要するに、男性でも女性でも、そけいヘルニアは下腹部の弱くなった筋肉のつなぎ目の部位に穴があき、トンネルができて、おなかの中の腸管や卵巣が脱出する病気なのです。

一度トンネルができてしまうとお薬では治療できません。治療法は手術だけです。ヘルニアを放置していると穴は時間とともに次第に大きくなり、体の外の睾丸に向かってだんだん大きく膨らんできます。時にはとび出た腸管がもどらなくなることがあり、そのような状態を「かんとん」と言います。「かんとん」が起こると腸閉塞になる場合や卵巣がはまってしまう場合があり、突然激しくおなかが痛くなり、救急車で来院されることもあります。最悪の場合には、「かんとん」してとび出た腸や卵巣が腐ってしまい、腸管や卵巣を切除しなくてはいけなくなるような大きな手術が必要となる場合もあります。鼠経ヘルニアはおなかに穴が開いているだけの病気であり、一般的には痛みを伴わないことより放置される場合も多いと思われます。早めに手術する場合には、この穴を閉じるだけの手術ですが、痛みが出て緊急手術をする場合には、腸を切り取らなければいけない場合もあります。

そけいヘルニアの治療は、手術がもっとも良い方法で、手術以外の治療法は現在ありません。手術法にはいくつかの種類がありますので、治療法は病院によってさまざまです。どのように手術をおこなっても、筋肉のつなぎ目に開いた穴を閉じて治療する手術ですので、手術後はある程度の痛みや突っ張り感を伴う場合が多くあります。当院では、おなかを切らずに小さな穴からおこなう腹腔鏡下ヘルニア修復術をおこなっている施設です。腹腔鏡下ヘルニア修復術は、最初に1cmの小さな孔から腹腔鏡を入れておなかの中を観察し、筋肉の開いた穴の位置を正確に診断します。診断後、ポリプロピレンでできている網のシートを小さな孔からおなかの中に入れて広げます。そのシートをおなかの中で筋肉の欠損している穴の部分にあてて閉鎖し、補強する手術です。腹腔鏡下ヘルニア修復術の利点としては、小さな3個の孔だけでおこなう手術ですので、ある程度の突っ張り感はありますが、手術後の痛みは非常に少なく、きずあとはほとんど残りません。おなかの中から腸管が出ている穴がはっきり確認できますので正確な診断が可能であり、確実な治療がおこなえることから、腹腔鏡下ヘルニア修復術の再発は非常に少ないという報告があります。

一般の病院でおこなわれているおなかを切開するヘルニア根治手術とは大きく違い、腹腔鏡下ヘルニア修復術では痛みが少ないことから手術後にはゴルフやジョギング、畑仕事などの重労働作業がすぐに開始できます。手術時間は約1時間で終わります。お臍の近くの小さな傷だけの手術ですので、手術の前に陰毛などの毛を剃る必要はありません。手術翌日の検査に異常がなければ退院可能となります。

そけいヘルニアが御心配の患者さんは、ヘルニアの種類、年齢、全身状態、既往症などにより、患者さんと御相談しながら患者さんが希望されるもっとも良い手術方法を選択していますので、いつでもお気軽に御相談下さい。

乳腺内分泌外科

【乳がんについて】

<乳がんとは>
日本女性では乳がんが罹患率において全癌中トップであり、 現在では日本女性のおよそ16人に1人が乳癌に罹患するといわれています。 また、日本人の乳癌は、40~50代を中心とした比較的若い女性に多いということが特徴であり、 この年代では乳がんが女性の死亡率の第一位となっています。しかも日本では罹患率、死亡率ともにまだ年々増加しています。 しかし今のところ乳がんを予防する方法は解明されていないため乳癌は早期発見、早期診断が重要となります。

<乳がんの診断>
乳がんの診断はマンモグラフィ検査エコー検査細胞診が診断の三本柱とされており、当科でもこれらの検査を中心に、 乳房MRI検査やCT検査を組み合わせ、 正確かつ迅速な診断を心がけています。

<乳がんの治療>
乳癌の治療は手術療法薬物療法放射線療法が治療の三本柱といわれています。
手術療法では、できる限り乳房の温存(乳房部分切除=乳房温存療法)を目指しております。
乳癌のおもな薬物療法には、化学療法(抗がん剤療法)内分泌療法分子標的治療があります。 いずれの療法においても日本乳癌学会の示すガイドラインや世界的な重要会議の決定事項などを参考に、その治療の効果と副作用をよくご本人やご家族にご説明し、最終的によく相談のうえで方針の決定を行うようにしています。乳腺外来は毎週水曜日午後に行っております。お気軽にご相談ください。

平成26年度手術実績

腹腔鏡下ヘルニア根治術

当科では、平成26年3月までそけいヘルニアの手術に対して従来の前方アプローチによる手術を行っていました(ク―ゲルパッチ法)。

平成26年4月から外科スタッフの入れ替えに伴い、整容性に優れ術後疼痛も軽減できる腹腔鏡下ヘルニア根治術を導入しました。 平成26年度は、60例のそけいヘルニア手術(うち57例が腹腔鏡下ヘルニア根治術です)を行っています。 入院は最短で2泊3日であり、ほとんどの方々が3泊4日で退院されています。

大腸がん、胃がん手術症例

下記に、大腸癌、胃がん手術の短期手術成績を示します。

  大腸癌
50例
(腹腔鏡手術16例)
胃癌
11例
術後の合併症 - -
gradeⅢ(腸閉塞、縫合不全) 3 0
gradeⅣ(呼吸器管理) 0 2
gradⅤ(周術期死亡) 0 0
縫合不全による再手術 1 0

ほとんどの方々が2週間程度の入院で軽快退院されています。平成26年度において大腸がん、
胃がん手術をうけられた方々の中で周術期死亡はいませんでした。

呼吸器外科、泌尿器科手術、婦人科手術

当科の専門は消化器分野ですが、当院での治療継続を強く希望される他領域の患者さんも多く、そのニーズにこたえるために場合によって横浜市立大学付属病院より応援を要請し、積極的に手術治療を行っています。 下記手術において、平成26年度は術後合併症を認めませんでした。

腎臓摘出 3例 
卵巣腫瘍摘出 2例 
脾臓摘出 2例 
自然気胸手術 8例 

デンバーシャント手術の導入

デンバーシャントは、末期がん患者さんの腹水貯留に伴う症状改善のための緩和治療の一環で行われる手技で、手術時間は30分程度で入院期間は4泊5日程度となります。
がんの予後を必ずしも改善させる手技ではありませんが、手術をうけられた患者さんの満足度は非常に高く、今後も積極的にお勧めしたいとかんがえております。

平成26年度デンバーシャント施行数      12例
 

胆石症、急性胆のう炎手術

当院では、平成26年4月より消化器内科内視鏡治療専門医の赴任(新海先生)にともない、胆道系の内視鏡治療が可能となりました。 それにより、総胆管結石によるDICなどの全身状態不良な症例においても術前に胆汁ドレナージを行うことが可能となり、標準治療を行うことができるようになりました。
従来では総胆管結石に対する治療は開腹手術のみでしたが、術前に内視鏡治療を行うことにより、二期的に腹腔鏡下胆のう摘出術を行うことが可能になりました。

胆石、総胆管結石 69例
総胆管結石 6例


肝胆膵悪性腫瘍手術

神奈川県立がんセンター肝胆膵外科経験者が2名いること、術前のERCPにより、正確な術前診断、減黄処置が可能となったことより、平成26年度は肝胆膵悪性腫瘍手術が増加しました。 術後合併症の割合も全国的に見て遜色ないものと考えます。

肝胆膵悪性腫瘍手術 9例
膵頭十二指腸切除術 5例
肝切除術 3例
膵尾部切除術 1例 
術後合併症
胆汁漏(grade3以上) 0
膵液漏(grade3以上) 1例

急性虫垂炎手術

平成26年度急性虫垂炎手術症例で、大腸憩室炎症例、回腸末端炎症例はなく、
正診率は100%でした。
当科では基本的に腹腔鏡下虫垂切除術を行っております。
入院期間はおおよそ3泊4日程度となっています。

平成26年度虫垂炎手術      33例

腸閉塞手術

平成26年度は腸閉塞に対して20例の手術治療を行っております。術後の癒着性腸閉塞に対しては、原則としてイレウス管(鼻から管を入れる手技)により腸管内の減圧をはかり、改善しない場合を手術適応としております。
なるべく手術治療を回避したいという気持ちは患者さまと一緒です。

消化器内科による内視鏡治療の実績

平成26年4月より、消化器内視鏡治療の専門医(肝胆道系)である新海医師が就任し、平成25年度までは消化器のほとんどの疾患を外科が担当していた状況から変化しました。 それと同時に昨年度よりも、より高度な治療の提供が可能となりました。 以下が治療実績です。
(すべて当院消化器内科、新海医師が施行)

内視鏡的逆行性胆道膵管造影術 63例
経皮経肝的胆嚢ドレナージ術 18例
T肝動脈化学塞栓術 14例
止血(胃潰瘍など) 9例
経皮経肝膿瘍ドレナージ 2例
肝生検 5例
食道拡張・ステント 4例
内視鏡的静脈瘤結紮術 10例
経皮的肝内エタノール注入療法 1例


高齢者症例に対する取り組み

当院の提携施設として老人介護施設が多いこと、周辺の光が丘団地にお住まいの方々の高齢化が進んでいることもあり、当院の手術症例の約半数は80歳以上のご高齢の方々、30%が85歳以上の患者さまとなっております。 平成26年度の外科手術をうけられた患者さまの最高齢は97歳の胆のう炎でした。 当院では高齢者の方々の手術症例が多いため、術後早期離床や肺炎防止のノウハウが確立しており、ご高齢者の方々でも安心して治療を受けることができます。

 

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